【インタビューJapan】|SANA MANE 眞田様

瀬戸内海に浮かぶ美しい島「直島」。

現代アートの聖地としても知られる島で実現した「大自然」と「アート」、そして「リゾート」の融合が、このSANA MANEです。

グランピングが注目されるよりも早い時期に、異業種からグランピング事業に参入された、オーナーの眞田様にお話を伺いました。

目次

グランピング施設を始めたきっかけについて

Q.今ほど話題になっていない時期に、グランピング施設を始められたきっかけを教えてください。

構想をはじめた当時はまだグランピングという言葉もなく、島でキャンプ場を作りたいと考えてました。

直島は近年、瀬戸内国際芸術祭が開かれることで注目されていて、芸術祭を目的に訪れる人も多いんです。

芸術祭の時に、訪れた方々が宿泊できる施設が少ないという話も聞いていたので、そういった方にもキャンプ場を利用してもらえるな、と。

ただ、よく考えてみたら、そういった方々がキャンプ道具を持参してアウトドア泊をするのも大変ですよね。

なので、自然を感じられつつ手軽に宿泊ができるような形態として、常設のテントを利用してもらうグランピングがぴったりだな、と思いました。

Q.構想からオープンまで、期間はどれくらいかかりましたか。

最初に島で何かしたいなと思いはじめたのは2013年頃なので、完成までに7年ほどかかりました。

SANA MANEの経営について

Q.サナマネのコンセプトや、特におすすめの楽しみ方を教えてください。

SANA MANEでの宿泊体験が目的か、直島観光が目的か、によってもまた違いますが…

いずれにしても1泊ではなく2泊以上滞在してもらえるとより満足してもらえると思います。

おすすめの過ごし方は、

まず船で直島に渡ってきたら直島を周って観光。

15時にSANA MANEにチェックイン。

海で遊んで

シャワーを浴びて

BBQを楽しむ。

あと、ぜひ直島にある銭湯「I♥︎湯(アイラブユー)」に行って欲しいです。

翌朝は早起きをして

「朝ップ(朝からSUP)」や「朝ウナ(朝からサウナ)」を楽しんでもらって

朝食後に2度寝、がおすすめですね。

Q.コロナ禍以前から営業されていますが、コロナ前と後でどういう変化がありましたか?

元々関東など都市圏からのお客さんが多かったので、

「公共交通機関を使わない方が良いのでは」

「この時期に島に行っても大丈夫か」

と直島に来ることを自粛される方も確かに多かったですね。

でもその分、近隣からのお客さんに泊まりに来ていただける機会にもなって。

また海外からの観光客がいなくなっても日本在住の方が来てくださったので、さほど影響は感じてないです。

Q.開業から2年経過しています。投資額に対しての収益はいかがですか。

開業してからも、サウナを設置したり、アクティビティーを増やしたり、トゥクトゥクでの送迎を取り入れたりと細かなアップデートをして投資を続けているので一概にも言えませんが…

ドームテントはRC構造や鉄骨建築に比べると初期投資が少ないので、やっぱりその分、回収は早いかなと。

FDomesについて

Q.FDomesを採用された決め手は何ですか。

最初はベルテントなどキャンバス生地のテントを考えてました。

でも、コットンテントは、カビ対策や紫外線対策などメンテナンス面が心配で。

あとは、海沿いで風が強いことや台風を考慮して、耐風性がある丈夫なテントをと考え、FDomesを採用することに決めました。

Q.FDomesスタッフと一緒に2棟、その後御社で残りを設営されましたが、組み立てはいかがでしたか。

レクチャーしてもらって、よかったと思います。

最初の2棟で組み立て方は教えてもらったので、残りの設営は問題なく行えました。

ただ、ドア部分の調整は幕をかけるまえにしっかりしておいた方が良いなど、自分たちで組み立てながら発見することもありましたね。

Q.ドームテントの土台はウッドデッキですか?どのように固定されていますか?

ウッドデッキは人工木を使っています。

劣化が少ないことが理由のひとつです。

もうひとつは、海で遊んだお客様はそのままデッキを裸足で歩かれるだろうと思いまして、足の裏に刺やささくれが刺さらないようにと考えた結果です。

固定は、ウッドデッキの下に杭を打って、引き抜き強度を増すようにしました。

ウッドデッキは建築物でもないし、わりと簡素に作れるものではあります。

ですが、風で吹き飛ばされたりしたら大変なので、かなり力をいれて丈夫なデッキを作りましたよ。

Q.ドーム内にシャワー・トイレを設置されていますが、お客様の反応はいかがですか。

お客様が快適に気兼ねなく宿泊してもらえるためには、室内シャワー・トイレは必須でしょう。

特に女性にとっては、着替えやなどを持ってシャワールームに行ったり、お化粧を落としてゆっくりしたいのに外に出なくてはならない、というのは大変だし…。

配管や給水などコストはかかりますが、導入できるならした方が良いと思います。

トイレ・シャワーを設置することで建築許可が必要になるかどうかは、自治体の判断によりますよね。

うちの場合はかなり粘り強く対応しました(笑)。

Q.グランピング30と50を導入されていますが、それぞれの利用形態を教えてください。

グランピング30は宿泊棟です。

普段はシングルベッド2台設置していて、利用人数によってあと2台増やすことができます。

グランピング50は管理棟として利用しています。

管理棟には、フロント、スタッフの休憩所、トイレ・シャワーの機能を持たせています。

Q.台風時の破損などはありましたか。特別に対策したことなどありますか。

FDomesの煙突を導入しました。設置したら思ったよりも高さがあって、風が強い時の煙突の揺れが心配で…

自分たちで煙突高を短く加工しました。

ドームテント自体には特に破損もなく、対策も特には講じていません。

海沿いだけど、山に風が遮られていて、この場所にも守られていると感じています。

Q.もっとこうしておけばよかったと思うところはありますか?

エントランス(扉)部分の調整は設営を終えてからだと難しい!

フレームを組む時にもっとしっかり調整しておけば良かった…と思っています。

Q.FDomesの製品とサービスに対する評価はいかがですか?他の人におすすめできますか?

実際、他の人におすすめしてますよ!

ただ、事前に電気工事や配管を計画するときに、窓や入口の位置や寸法を確認したかったのですが、海外製品っていうことで、細かい図面がなくちょっと困ったというのはありました。

でもやっぱり中国製のドームテントと比べてもFDomesのドームテントは頑丈で安心感があって、さすが本家のドームテントだな〜と感じてます。

もしこの先また施設を作ることがあればまたFDomesを採用したいと思ってますよ。

希望としては、テントなので仕方ない部分もありますが、虫が入ってこないようなシステムがもう少し確立されるとベターですね。

最後に、これからの展望を教えてください。

露天風呂など、もっと施設のサービスやアクティビティを充実させていきたいと思っています!

SANA MANEについて

目次